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管理組合向け情報コーナー -大規模修繕工事の流れ

設計と施工を分離する設計監理方式

  • 工事会社とは別の設計事務所等(パートナー)に設計監理を委託する方法です。
  • 設計及び設計変更の指示や承認、問題点の処理などを管理組合側の代理人として処理します。
  • 共通の設計図書(数量・仕様等)に従い「入札」行うことで、競争原理に基づいて工事契約先を選べます。
STEP1 準備

修繕の体制づくりとパートナー選び

  • 専門委員会の設置などメンバーを揃える
  • 総会で修繕工事の方針を決定
  • パートナーを探す

パートナー選定ポイント

ポイント!

パートナーの条件は、大規模修繕工事についての技術や実績があり、
管理組合側の立場でサポートできる人かどうか。

STEP2 調査診断

建物を見る・知る

  • 劣化状況の確認(建物調査診断・バルコニー立入検査)
  • 全住戸アンケート等
  • 劣化診断報告
パートナーの役割
  • 建物の現状の仕様と劣化、問題点の確認
  • 劣化診断報告書の作成
  • 修繕緊急度、修繕方法提案などの報告

診断結果報告ポイント

ポイント!

居住者の合意形成をするには、情報の共有が必要です。
なぜ修繕が必要で、その原因は何か、どのように修繕するのか。

STEP3 改修設計

どんな修繕をするか

  • 工事の範囲や仕様の決定
  • 基本計画に基づく概算予算の算出
  • 資金計画の検討(借入の有無、不足金の臨時徴収)
パートナーの役割
  • 工事範囲・仕様の提案(図面・工事仕様書作成)
  • 概算費用の算出、資金計画のアドバイス
  • 総会への協力(説明・資料の準備)

修繕方針決定ポイント

ポイント!

工事仕様書は、修繕工事の進め方を伝える重要なものです。
工事費の増減時の取扱いや、工事完成後の保証等を確認します。

STEP4 施工業者選定補助

どこに工事を依頼するか

  • 施工会社のリストアップ
  • 見積書徴収、比較検討(競争原理)
  • ヒアリング(会社・現場代理人・工事体制のチェック)
パートナーの役割
  • 見積要項書作成、見積り依頼、現場説明会
  • 質疑応答の対応、見積書の精査
  • 施工会社選定のアドバイス

修繕方針決定ポイント

ポイント!

選定の経緯は、居住者に公表できるようにしなければなりません。
適正価格かパートナーに助言を受け、意見交換し決定します。

STEP5 設計監理

パートナーによる工事監理

  • 定例会議で工事進捗状況等の確認、報告
  • 管理組合、パートナー立会いの中間検査・竣工検査
  • 追加・変更等による工事代金増減の審査、報告
パートナーの役割
  • 施工計画、各種届出、安全対策の確認
  • 設計図書との比較による施工状況確認
  • 予想外の事態や、設計変更の対応

工事完了ポイント

ポイント!

パートナーが工事費清算書を精査し、最終的に管理組合が承認します。
最終支払金額は工事中の追加変更等の増減を含めた金額になります。

STEP6 アフターケア

新たな維持管理へ

  • 日常管理の見直し
  • 長期修繕計画の見直し
  • アフターケアの確認
パートナーの役割
  • 工事記録の整理
  • 維持管理の助言・定期的な検査
  • 長期修繕計画の精査